「既卒」だと就職って難しいの?

2022年11月28日 更新

学校を卒業後、一度も就職したことがなく、
「社会人経験がない人」を「既卒・既卒者」と
表現することがあります。
一般的に、卒業後1~3年程度の人を
指すことが多いようです。
なお、「第二新卒」とは学校を卒業後、
「一度は就職して社会人経験がある」
という面で異なります。

◆どんな理由で「既卒」となるのか… 

・在学中に就活をしなかった 

・積極的に就活できず、そのまま卒業した 

・就活はしたものの、内定が出なかった 

・公務員試験に受からず、卒業してしまった 

・内定を得て会社のインターンやアルバイトを 

経験して合わないと思い内定を辞退した 

・学校卒業後、資格学校や専門学校に進学したため 

・海外留学などでほかの学生と 

卒業時期が異なり新卒就活ができなかった 

 

…など、理由はさまざまです。 

 

一方、現在は大手・中小問わず、採用予定人数を 

確保しきれない企業が多くなっています。 

また学生側も有名・大手企業に偏ってしまい、中小企業が人材確保に苦戦する傾向があります。 

 

なお、企業は組織の年齢バランスを保つために、 

定期的に若手を採用するケースが多くあります。 

しかしながら、3年内に辞める新卒社員も多く、 

「若手を採用したい」というニーズは 

絶えることがありません。 

 

つまり、「既卒」であっても就職のチャンスは 

広がってきているのです! 

 

【企業が既卒を採用する理由】 

・新卒採用だけでは人員確保できない企業が多い 

・新卒採用の競争激化により、中小企業の採用が 

難しくなっている 

・組織の年齢構成上、20代の人員を確保したい 

…など 

◆「既卒」が企業にアピールできるもの 

それでは、社会人経験や業務に関する 

知識・スキルがない「既卒」が就職活動において、 

企業にアピールできることは何でしょうか。 

 

ズバリ!企業が求めるのは 

「仕事への意欲・熱意」 

「入社後の成長」 

「ポテンシャル」 です。 

 

実際、多くの企業の採用担当者は 

・素直さがあり、育てやすい人材か 

・入社意欲の高さ、熱意があるか 

・「社風に合うか」「一緒に働けるか」などの人物面 

…こうした点に着目して選考を進めます。 

 

つまり、既卒者は新卒と同様に 

「社会人経験がない分、柔軟で適応力がある」、 

「社風に馴染みやすい」と考えられ、 

成長スピードや伸びしろに期待する企業が大多数 

なのです。 

◆「既卒」の就活方法は? 

既卒者が就活を行う場合、 

・求人サイト 

・企業ホームページ 

・ハローワーク 

・母校の先生へ相談 

 

上記を活用して行います。 

 

転職サイトの場合、「社会人経験」や「具体的スキル」 

を求める求人が多く、「応募資格」が 

設けられていることがほとんどです。 

 

だからといって、「既卒」の場合は転職サイトを 

活用できないわけではありません。 

求人内容に「未経験歓迎」、「経験不問」などと 

書かれている場合はチャンス!です。 

 

新卒向けの求人も、企業によっては 

「既卒」を受け入れていることもあります。 

「応募したい」と思える企業が見つかれば、 

まず応募してみるのが大切なのです。 

◆「既卒」ならではの応募書類とは? 

履歴書の志望動機には、他の求人と比較して 

魅力的だと思った点を説明しましょう。 

仕事内容や企業理念、その企業の製品・サービスなどでも構いません。 

その際、単に「良いと思ったから」ではなく 

「自己PR」を交えながら述べるのがポイントです。 

 

たとえば、 

「入社したら自分の経験や特技をどう生かせる」 

「この会社なら自分の目標を叶えられる」など、 

自分との接点や結びつきを説明しましょう。 

 

そうすることで、自分の強みをアピールでき、 

説得力が生じて志望動機に納得しやすくなります。 

学生時代に取り組んだことやアルバイト経験から 

アピールできる「強み」を探してみてください。 

 

「なぜ既卒になったのか」 

 

この質問は面接でよく聞かれるものです。 

人によって異なりますが正直に伝えて構いません。 

 

大事なのは 

「既卒であることをどう受け止めているか」 

「就職するためにどんな努力をしているか」 

をきちんと説明できるかということ。 

 

採用担当者は、既卒の理由を知りたいのではなく、 

「そこからどう考え、学び、行動をしているのか」 

を知りたいのです。 

 

なぜなら、入社後取り組む仕事においても 

同様の姿勢が反映されると考えているから。 

例えば、仕事で失敗したとき、 

「失敗してしまった」で終わらず、 

「その経験から何を得て、どう次につなげるか」 

を考えられる人は、新卒・既卒・中途を問わず、 

企業にとって真に活躍できる人と言えるからです。 

 

「既卒」だから就職が難しい…と悲観的にならず、 

視野を広げて、自分から積極的に行動をするよう 

心がけていきましょう!


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